TwitterやInstagramなど、SNSではかわいい猫の写真がたくさん投稿されており、近年猫の人気はますます高まっていますよね
可愛くて表情豊かな猫ですが、年間約4万匹も殺処分されてるって知ってました?
- 猫が好き
- 猫を飼いたい
- 保護猫について知りたい


年間4万匹殺処分される猫
環境省の「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、近年日本では年間約4万匹もの猫が殺処分されているそうです
1日あたり100匹以上の命がなくなっている計算です
2009年の殺処分数は約20万匹だったそうです
(1日あたり550匹処分されている計算…)
その頃に比べたらかなり減りましたが、それでもまだ多いですよね
殺処分されるのは野良猫だけじゃない
殺処分される猫は、全てが野良猫なわけではありません
元々は人間に飼われていた猫でも、
- 大きくなりすぎたから
- 懐かないから
- 可愛くないから
- 引越しをするから
- 多頭崩壊してしまった
などの人間の都合で捨てられた場合も、里親が見つかならければ殺処分の対象になります
どうして猫の殺処分はそんなに多いのか


殺処分の対象は猫だけではなく、犬もです
しかし、猫の方が圧倒的に処分数が多いんです
その理由は、猫の繁殖能力の高さにあります
一度に3〜6匹くらいの子どもを産みます
メス猫は「まぁまぁ、そんなもんでしょ」と思う方が多いと思いますが、では猫は何歳から妊娠できると思いますか?
(私は元々犬派で、あまり猫に関心がなかったので、「2歳過ぎてくらいかなぁ?」なんて思っていました)
実は、メス猫が妊娠出来るのは生後半年から。
そして、1年間に出産できる回数は最大4回なんです。
つまり、1匹のメス猫が1年間で子猫を産む数は約20匹にのぼるんです…
例:メス猫10匹が1年で各20匹出産→→→子猫の数は200匹
殺処分ってどうやって行われるの…?


猫の殺処分は保健所や動物愛護センターで行われています
多くの保健所や動物愛護センターで行われている方法は、密室の部屋に何匹かを同時に放り込み、二酸化炭素を使って窒息死させる方法です
つまり、呼吸が出来なくなって、もがき苦しみながら………
想像するととても恐ろしいですが、これが今も現実で起きています
もし殺処分の日程よりも前に里親が見つかれば、殺処分は免れ、命が助かります
自分の住む都道府県の殺処分数を知る
東京都以外にお住まいの方は、ぜひ「自分の都道府県名+殺処分数」で検索をしてみてください
まずは現状を知ることが、猫の命を救う一歩になるかもしれません
東京都では、2018年度に初の猫殺処分ゼロを達成
東京都では動物の殺処分をゼロにする目標を掲げ、譲渡会など様々な取組みを行ってきたそうです
(私も東京都の譲渡会で猫を引き取りました)
そしてついに、猫の殺処分ゼロを達成!!
主な取組み内容については、是非下記のリンクをご参照ください
動物の殺処分ゼロを達成しました|東京都庁
猫の命を守るために私たちにできること


少しでも多くの命を救うために私たちに出来ることは一体なんでしょうか
猫(ペット)をお金で買わない!
ペットショップのショーケースは、かわいい猫が並んでいますよね
中には「血統」や「種類」にこだわりを持つ人がいますが、猫はアクセサリーではありませんよね
お金で猫を飼いたい人がいる限り、お金儲けのために生まれる命は減りません
ドイツなど、動物愛護先進国と言われる国ではペットショップはほとんどありません
ペットは買うものではなく、保護する(貰う)ものという認識なんだそうです
私もペットのおうちを通じて、譲渡会に参加。猫を2匹引取っています
個人的には「貰った」という感覚ではなく「預かっている」という感覚です
ペットのおうちでは多くの犬猫の里親を募集しているので、ぜひ一度ご覧になってみてくださいね
ボランティア活動に参加する
小さな命を少しでも多く救うには、去勢と避妊手術をして繁殖を防ぐことが必要です
各地域でボランティア活動している団体も多いので、お住まいの地域でボランティア団体があれば参加してみるのもいいと思います
「地域名+保護猫」とかって検索すると見つかるかもしれません
手術費用は大体2〜4万円くらいで、日本動物愛護協会に申請すれば一部費用を助成してくれます
ちなみに、手術が終わった猫は「もう手術してますよ」のサインである耳カットをします
募金をする
各団体に保護活動資金を寄付するのも良いと思います
最近だとネットから募金できるところも多いです
下記の記事で紹介している訳ありショッピングサイトでは、日本動物愛護団体などに寄付することができます
「Otameshi」で社会貢献
たとえ少額であっても「募金」という1つの行動で、小さな命は1日、また1日と繋がれていきます
この現状を家族や友人に伝える
この記事を読んで「お金に余裕ないし、猫も飼えない。
だけど何か力になりたい」そう思ってくれたなら、この現状を家族や友人などに伝えて頂けるだけでも大きな力になると思います
そもそもペットショップで猫を買う人は、この現状を知らない人も多いです
殺処分の現状を「知っている」という人が増えることで、猫はお金で買うものじゃないんだと気づく人も増えるはず
おわりに:猫も感情がある


日本では年間約4万匹の猫が殺処分されていることを知って、どう思いましたか?
- 想像もしない数で驚いた
- もっと多いかと思った
- 悲しい気持ちになった
など、それぞれ色々なことを感じたと思います
是非伝えたいのは、猫には人間と同じく”感情”があるということ
ごはんの時間は嬉しいし、
意地悪をされたら怒るし、
寂しかったら哀しいし、
おもちゃで遊ぶのは楽しいです
人々の満足いく暮らしの裏には、犠牲になっているものもあるということを少しでも多くの方に知ってもらえるきっかけになったのなら嬉しいです
おしまい

